適応障害とセルフチェック
2023.07.02
体調がすぐれず、心も疲れているけど、これが病気といえるほどなのかわからない、ということは多いでしょう。ストレス度が高いからと言って、必ずしも適応障害であるとは限りませんが、セルフチェックを用いることで病院受診をするかどうかの一つの判断基準になります。「自分がどのくらいストレスに感じているのか良くわからない…」という時には、客観的な指標を用いることで、自分が今どれだけストレスを抱えているか知ることができます。
今回は、自分で簡易に行えるストレス度チェックリストを一つご紹介します。
【簡易ストレス度チェックリスト(桂・村上版)】
次の項目について、自分にあてはまるものに〇をつけましょう。〇を1点として合計点数(30点満点)を計算してください。その点数によってストレス度を判定します。
1 よく風邪をひくし、風邪が治りにくい
2 手、足が冷たいことが多い
3 手のひらや、わきの下に汗をかくことが多い
4 急に息苦しくなることがある
5 動悸がすることがある
6 胸が苦しくなることがある
7 頭がすっきりしない(頭が重い)
8 目がよく疲れる
9 鼻づまりすることがある
10 めまいを感じることがある
11 立ちくらみしそうになる
12 耳鳴りがすることがある
13 口の中が荒れたり、ただれたりすることがよくある
14 のどが痛くなることが多い
15 舌が白くなっていることが多い
16 好きなものでも食べる気がしない
17 いつも食べ物が胃にもたれるような気がする
18 腹が張ったり、痛んだり下痢や便秘をすることがよくある
19 肩がこりやすい
20 背中や腰が痛くなることがよくある
21 なかなか疲れが取れない
22 このごろ体重が減った
23 何かするとすぐに疲れる
24 気持ちよく起きられないことがよくある
25 仕事をやる気が起こらない
26 寝つきが悪い
27 夢を見ることが多い
28 夜中に目が覚めたあと、なかなか寝つけない
29 人と付き合うのがおっくうになってきた
30 ちょっとしたことでも腹がたったり、いらいらしそうになることが多い
それでは、判定してみましょう。
点数によるストレス度合いは下記のとおりです。
★0~5点 ・・・ 正常:これからもストレスと上手くつき合いましょう。
★6~10点 ・・・ 軽度:ストレスがたまっているようなので休養が必要です。
★11~20点・・・中度:ストレス状態が強いので専門家に相談しましょう。
★21~30点・・・強度:ひとりで悩まず心療内科や精神科を受診しましょう。
いかがだったでしょうか?
思っていたより自分がストレスフルであったことに気が付くかもしれません。経度や中等度であったとしても、身近な人や同僚、上司、心の専門家などに相談し、早めのメンタルケアを心がけましょう。