ストレスにってなに???
2022.11.24
~ストレスを知ろう!!~
「ストレス」とは、もともと物理学の分野で使われていた言葉で、物体の外側からかけられた圧力によって歪みが生じた状態を指しています。
例えば、ストレスを風船にたとえてみましょう。
・風船を指で押さえる力を「ストレッサー」
・ストレッサーによって風船が歪んだ状態を「ストレス反応」
と言います。
ストレス反応は、ストレッサーに適応しようとして、こころや体に生じたさまざまな反応を指します。
今のあなたの風船はどんな形ですか?
外からの力に負けないよう、パンパンに膨らんでいるでしょうか。
それとも、力に合わせて適度にしなっているでしょうか。
力に押され過ぎて、今にもはじけてしまいそうでしょうか。
自分のストレス状態をイメージし、把握することも、ストレスを上手にコントロールするために必要なステップの一つです。
「ストレス耐性」という言葉があります。
これは外部からの圧力をただただ受け止め、耐え続けるということではありません。ストレスを受け止め過ぎず、柳の枝のように柔軟にかわしたり、対処法を考えたり、イヤなものと考えずに前向きにとらえたり、ストレスをコントロールして上手く付きあっていく力のことを差します。
あなたはストレスに強い方ですか?それとも、どちらかといえば弱い方でしょうか?
どうしたらストレスと上手に付き合っていけるのか、一緒に考えてみましょう。
~ストレスコントロールの仕方①~
「敵を知り、己を知れば、百選危うからず」という言葉をご存じですか?
敵の実力を知り、自分の実力を知れば、戦に負けることなないだろうという孫子の言葉です。
ストレスに負けない力をつけるときも、同じことが言えるでしょう。
【ストレスの原因を明確にする】
あなたのそのストレスの元になるものは、なんだと思いますか?
子育てや人間関係、仕事のストレスなどがぱっと思いつくかもしれません。また、天候、季節、騒音、鼻炎、ホルモン周期、体力の衰えなど、環境や体質が要因となっていることもあります。最近では「季節性うつ」とか「低気圧不調」という言葉もよく聞きます。女性の場合、PMS(月経前症候群)という女性ホルモンによる精神的・身体的症状もあります。こういったストレス要因は意識しづらいため、「隠れストレッサー」と言えるでしょう。
「ただ漠然と」「なんとなく」感じる疲労や焦りは、それ自体が不安のもとになります。しかし、疲労や焦りに理由が付くと、それは対処可能なものになります。
例えば、「ホルモンのせいかも」と思えば、その周期は体を温めてゆったり過ごすように工夫できます。「体力が衰えてきたかな…」と思うのであれば、散歩やジョギングをして体力をつけようとします。そして、リラックスする時間が増えたり、適度な運動をしたりすることは、それ自体がストレスを発散させる行動になります。
さて、皆さんのストレスはどこからきているでしょうか?
もし「これも関係しているかも!」と思ったら、その対処方について考えてみましょう。意外と身近な工夫でストレスを軽減できるかもしれません。