上手なコミュニケーションの取り方
2022.12.28
あなたは人とコミュニケーションをとることは得意ですか?苦手ですか?
実は「自分はコミュニケーションが苦手だ」と感じている人はかなり多いのです。あなたが「おしゃべり上手だな」「気配りのできる人だな」と感じている相手でも、実は悩みながらコミュニケーションをとっていることもあるのです。また、あまり会話が盛り上がらないとき、つい「自分のせいだ」と思ってしまうかもしれません。でも、実は相手も同じように感じているかもしれません。
それでは、コミュニケーションのコツについてお伝えしようと思います。
1.非言語コミュニケーションを活用しよう
話すことが苦手な人、緊張してしまう人は、まず非言語でコミュニケーションをとってみましょう。
★うなずく・・・うなずくことは、「あなたの話を聞いているよ」というサインです。聞
き上手になってみましょう。
★相手と同じ表情をしてみる・・・相手が笑ったら、笑いかえす。悲しそうな顔をしたら悲しそうな顔をする。そうすることで、相手は「共感して聴いてくれているんだな」という気持ちになれます。
★相手と同じ動きをしてみる・・・自分と似た行動をとる相手に、人は安心感を抱きます。例えば、相手と同じタイミングでお茶を飲んだり、同じ方向に視線を向けたり。会話中に緊張してどう動いていいか分からなくなったときは、相手の動きを真似してみましょう。
★笑顔をつくる・・・笑顔は、相手に好意的に受け取ってもらえるだけでなく、自分の気
持ちをリラックスさせる効果があります。緊張したときほど、笑顔を意識しましょう。また、とっさに言葉が出ないときでも、笑顔を向けるだけで挨拶の代わりになります。
2.簡単な質問をしてみよう
相手になんて返したらいいかわからない、会話の糸口が見つからないときは、簡単な質問をしてみましょう。
★相手が話したことを要約する・・・相手の話がよく分からなかったり、なんてコメント
していいか分からないときは、「つまり、〇〇が△△ってことかな?」と相手の話を短くまとめて聞き返してみましょう。話を良く聞いてくれているという印象を与えたり、話の食
い違いを修正することができます。
★日常的な質問をする・・・相手のことをまだよく知らないとき、どんな話題で話をしていいか戸惑いますよね。そんな時は、当たり障りのない日常的な話題で声をかけてみましょう。例えば、今日の天気の話は話題にしやすいですね。また、待ち合わせの場所の印象、相手の服装をほめるなどもよいでしょう。
心地よいコミュニケーションは、たくさん話をすることだけではありません。「話さなきゃ!」と意気込み過ぎず、肩の力を抜きましょう。あなたがリラックスしていることを知れば、相手も安心してあなたとの会話を楽しむことができますよ。
【久しぶりに人と会う時のコミュニケーションの取り方】
最近は街にお出かけしたり、外食をしたり、久しぶりに友人に会うことも増えてきたのではないでしょうか。LINEなどのSNSで連絡を取っていても、いざ顔を合わせたとき、なんとなく戸惑ったり、どう振舞ったらいいか分からなくなったりすることってありませんか?こうなると、戸惑っている自分にさらに戸惑う、なんて悪循環にもなりがちです。
人と対面してコミュニケーションを行う利点は、言語による情報だけでなく、表情や動作、声のトーンなどの非言語情報を得られることです。多くの情報をやり取りすることでスムーズに会話を行うことができます。一方で、急激にたくさんの情報が入ると、脳の情報処理が追い付かないこともあります。情報処理がうまくできない状態を、人は「不安」として感じます。
「人と会うのがちょっと疲れるな、怖いな」と思ったら、ちょっとずつ感覚を慣らして
いくイメージで過ごしてみましょう。
例えば、こんな方法があります。
★人込みから少し離れたところで観察してみる。
カフェでお茶を飲みながら、図書館で本を読みながら、勉強するふりをしながら、リラ
ックスした状態で人間観察してみましょう。
★会話は無理せず、いるだけで十分。
あまりおしゃべりする気分でないときは、なんとなく話を合わせるだけでも十分です。
適度にうなずいたり、みんなが笑ったときには笑顔をつくったり。その場の雰囲気を味わいましょう。
★向かい合うより、隣か90度
視線が気になる時は、向かい合う角度を変えてみましょう。正面で向かい合うより、隣
にいて目線を同じにしたり、90度の角度にいることで目線がぶつかることを避けられます。また、自分の視界に絵や風景などが入るようにするとリラックスできますよ。
★一人カラオケor車の中でボイトレ!
緊張すると声が出しづらい感覚になることがあります。大きな声を出すことはストレス発散にもなります。もし車があるなら、ドライブしながら好きな歌を大きな声で歌ってみま
しょう。思いきって一人カラオケでもいいですね。思う存分発声して、自由に声を出す感
覚を味わってください。
★鏡に向かって百面相
不安な気持ちが強いと、表情がうまく作れなかったり、こわばった表情になりがちです。
そんな時は、鏡に向かっていろんな表情をしてみましょう。ちょっとオーバーなくらいに
表情をつくってみてください。表情筋がほぐれて、いい笑顔が作れるようになりますよ。
外出する機会が少ないと、人と話すときの感覚を取り戻すのに少し時間がかかることがあります。事前に練習したり、イメージトレーニングをしたりして、良いイメージを作ってから外出してみましょう。